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音楽制作とコンピューター

今では、音楽の制作にもコンピューターを使うのが当たり前の時代だ。
携帯のアプリでも手軽に音楽を作ることができるし、プロの音楽家でもコンピューターを全く使っていないという人は珍しいだろう。
しかし、そういうものが登場したのは、おそらく1980年代後半だ。
ちょうど自分が洋楽にはまっていた頃のことで、ラジオを聞いているときに全てコンピューターで作られたという曲が紹介された。
その曲が流れた後、ラジオのDJが「ついに、こんな人が出てきてしまいましたか…」と嘆くように言ったのを今でも覚えている。

当時の自分としては何がそう駄目なんだろうかという気がしたが、そのDJには「音楽は本物の楽器を握ってアナログで作るものだ」という固定観念があったのだろう。
その頃はまだ今のようなIT技術も発達しておらず、コンピューターやデジタルなものはまだ先駆けといった時代だった。
だから、音楽業界でも「アナログは良くてデジタルは駄目だ」と思われていたに違いない。

しかし、それが10年、15年経つとデジタルな音楽制作は当たり前になってしまって、曲を全部コンピューターで作ったからといって、批判されるような事は全くない。
実際に、ギターやピアノが弾けなくても音楽を作ることはできるし、専用のソフトを使えば歌すらつけることが可能だ。

こんな状況をかのDJが現在どう思っているか知らないが、当時はたかだか十数年でそこまで進化するとは思いもよらなかっただろう。
もちろん、そう言う自分もそこまでの予想はしていなかったが、これからもっとそういう音楽が増えるだろうとは強く感じていた。
これからさらにIT技術が進歩して、また10年後には音楽がどう作られているのかとても楽しみに思える。

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